白内障とは?
加齢などの原因から、目の中にある水晶体が濁っていく病気です。
水晶体はカメラのレンズのような役割をしている器官です。その水晶体が濁ってしまうと、白く霞んで見えたり、まぶしく感じるようになり、進行するにつれて視力も低下していきます。
白内障の症状
初期段階では自覚症状はほとんどありません。
進行するにつれて、視界が暗くなったり、霞んで見えたり、眩しく感じるようになります。
なお、片目だけが白内障になった場合、もう片方の目で視力を補ってしまうため、症状に気づきにくいことがあります。40歳代でも40%は白内障が始まっていると言われていますので、わずかであっても見え方に違和感を感じたら、ぜひ片山東眼科医院までご相談ください。
- 通常の見え方
- 暗く見える
- かすんで見える
- まぶしく見える
当院の特徴
専門医が手術を行います
片山東眼科医院では眼科専門医が高い技術力と豊富な経験をもとに、確実な治療を行ってまいります。国立静岡医療センターでは眼科部長として白内障手術を約2700例執刀してまいりました。
当院でも引き続き難しい白内障症例にも取り組んでおりますので、ご安心ください。
Verion™ image guided system(デジタルマーカー)を積極的に使用し、術後の乱視の軽減に努めています
白内障手術では、濁った水晶体を人工レンズに入れ替えます。手術に必要な人工レンズの度数を決める際に、光学式眼軸長装置によって正しい眼内レンズの度数を計算できますので、度数がずれる心配もありません。
当院ではVerion™ガイド下で乱視矯正レンズも積極的に採用し、術後の良好な屈折値や裸眼視力の質(Quality of vision)にこだわった白内障手術をこころがけております。
多焦点眼内レンズも扱っています
通常の白内障手術に際して移植される眼内レンズは「単焦点眼内レンズ」で、遠方か近方のどちらかにしかピントが合わないため術後は眼鏡が必要になります。
「多焦点眼内レンズ」は、遠方と近方の両方にピントを合わせることが可能なため、ほとんどが眼鏡なしで遠くも近くも見ることができるようになります。
■ 多焦点眼内レンズと単焦点眼内レンズの違い
多焦点眼内レンズ | 単焦点眼内レンズ | |
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メリット |
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デメリット |
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こんな方に おすすめ |
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費用 | ●選定療養 | ●保険診療 |
片山東眼科では焦点深度拡張型眼内レンズ(EDoF)や3焦点眼内レンズ(トリフォーカル眼内レンズ)といった「多焦点眼内レンズ」を導入しておりましたが、EDoFの進化型レンズともいわれる最新式の「連続焦点型眼内レンズ」(EDoF+2焦点眼内レンズ)も新たに使用が可能になりました。患者様の選択肢もより幅が広がり、白内障手術後の裸眼視力のqualityが更に高まることが期待されます。多焦点眼内レンズをご希望される患者様は手術の前にお気軽にご相談ください。
■ 取り扱い多焦点眼内レンズ一覧
保険種別 | 選定療養 | 選定療養 | 選定療養 | 選定療養 |
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名称 | Clareon PanOptix | TECNIS Synergy | Clareon Vivity | TECNIS Symfony |
形状 | ||||
焦点数 | 3焦点 | EDoF+2焦点 | EDoF | EDoF |
焦点距離 |
近方 中間 遠方 |
近方 中間 遠方 |
中間 遠方 |
中間 遠方 |
乱視矯正 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
社名 | Alcon | Johnson&Johnson | Alcon | Johnson&Johnson |
費用(片眼) |
乱視なし:240,000円 乱視あり:260,000円 (別途手術代) |
乱視なし:240,000円 乱視あり:260,000円 (別途手術代) |
乱視なし:240,000円 (別途手術代) |
乱視なし:130,000円 乱視あり:150,000円 (別途手術代) |
厚生労働省認定 先進医療実施施設
当院は平成30年7月1日に先進医療実施施設として厚生労働省に認定されて以来、多焦点眼内レンズをご希望の患者様を対象に数多くの手術を行って参りました。
民間生命保険の先進医療特約をご契約されていた方は手術費用が全額給付の対象になっていたため患者様のお支払いの負担はほとんどありませんでしたが、令和2年3月31日をもちまして給付制度が終了となってしまいました。
4月1日以降は、多焦点眼内レンズは選定療養扱いとなりますので、ご希望される方はレンズの代金のみ自己負担して頂き、手術のための検査や処方、手術費用は保険診療となります。
多焦点眼内レンズをご希望される患者様はスタッフまでお気軽にお尋ねください。
■ 多焦点眼内レンズの費用は、先進医療から選定療養へ
笑気麻酔導入により手術中の痛みや緊張、恐怖心が少しでも和らぐよう努めております
笑気麻酔とは、比較的強い鎮痛作用と弱い沈静・催眠作用を持っている笑気ガスを手術中に鼻から吸い込む麻酔方法です。手術に対する痛みや恐怖心を和らげる目的で使用します。
吸入を中止すると直ちに排泄され体内に残らないため速やかに意識が覚醒されることから、極めて安全性が高い鎮痛・鎮静法とされています。痛みや精神的不安による血圧や心拍数の変動を抑えてくれ、急激な血圧上昇や不整脈の発生、狭心症・心筋梗塞のリスクも低減してくれます。その他に脳貧血発作(一過性血管迷走神経反射)、パニック障害、閉所恐怖症、軽度の認知症、未就学児や学童に対する処置等にも大変有用とされています。
当院で手術を受けられる患者様の痛みや緊張、恐怖心を和らげ、少しでも快適に手術を受けて頂けますよう岡山市内では当院が初めて眼科手術に導入致しました。また笑気麻酔は保険診療が可能ですので、ご希望の患者様はお気軽にスタッフにお申し出下さい。
日帰り入院の手術が可能です
当院では日帰り入院で手術を行っております。朝入院して頂き、手術が無事に終わった後夕方に退院することが可能です。手術当日は病室担当看護師が専属で対応致します。患者様の手術に対する不安なお気持ちが少しでも軽くなるよう丁寧に対応させて頂きますので、どうぞ安心して手術をお受け下さい。
白内障検査・手術の流れ
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- 1ご来院・初回の診察
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基本的な検査を行い、白内障の進行状況やほかの目の病気がないかなどを確認いたします。
診察の最後に手術日を決定いたします。
診察後は、次回ご来院日のご予約をお願いいたします。
★ご注意
・他の医院様からの紹介状がありましたら、ご持参ください。
・様々な検査を行うため、診察時間が少々かかります。
お時間に余裕を持ってご来院ください。
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- 22回目の診察
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手術に必要となる精密検査や血液検査、全身の問診を行います。かかりつけの内科などの他の病院がある方は、そちらの先生に確認を取らせていただくこともあります。
また、手術日前後に気をつけていただきたいこともお伝えいたします。
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- 3手術1週間前
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手術日の1週間前には、説明用のスライドをご覧いただきながら患者様とご家族の方に手術について詳しくご説明いたします。また、病室や手術室をご案内いたします。
手術後の安全のために、感染予防のための抗菌剤を処方いたしますので、手術日まできちんと服用してください。
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- 4手術当日
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朝、お食事やお薬はいつも通り取っていただいてから、指定時間までにご来院ください。
そのまま入院となります。
手術前には問診や血圧測定などを行い、全身と目の健康状態を最終確認いたします。
手術は基本的に約15分で終了いたします。手術後は病室でお休みいただきます。
夕方診察を行い、問題ないようでしたらお帰りいただきます。
そのまま宿泊して翌日にお帰りいただくことも可能ですので、ご希望の方はご相談ください。
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- 5術後2回目の診察
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手術の翌日と3日後に診察を行います。手術後の状態を確認いたしますので、必ずご来院ください。
手術で入れたレンズが正しく固定されているかどうか、また術後の感染症などがおきていないかなどを確認いたします。
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- 6術後の定期健診
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術後は定期的にご来院いただき、健診を行います。
受診期間は、回復状態を確認しながら少しずつ空けていきます。
なお、定期健診以外の日でも、違和感を感じたり急に見え方が変わったら、早めにご来院ください。お電話でのご相談やご確認も承ります。