沿革
片山眼科の歴史は古く、江戸時代後期、初代の片山林中(1769~1849)は、備中足守藩の正眼寺付近(現在の岡山市足守)に眼科主体の治療所を開設しました。それ以後100年以上、2代目の片山林中、3代目の片山林中によって同治療所では眼科医療が続けられました。
4代目の片山雄は海外との戦争が続く当時の状況を踏まえて、軍医の道を進みました。日露戦争従軍後、福知山陸軍病院の院長、善通寺陸軍病院の病院長などを歴任します。片山家先祖が豊臣秀吉による備中高松城水攻めの際の籠城時に、毛利方備後三原城城主小早川隆景公より受け賜った大恩への思いもあって、昭和8年(1933年)9月1日には、広島県三原市館町に当時の備後では珍しい、本格的な西洋建築様式の眼科病院を移転建立しました。当院ではこの昭和8年9月1日を、「片山眼科病院移設建立記念日」としています。
- 昭和8年開設当時 片山眼科病院
- 4代目 片山雄(叙従四位)
さらに5代目の片山太郎も、昭和30年に岡山市内門田屋敷に眼科医院を開設しました。
- 昭和38年当時 片山眼科医院
- 5代目 片山太郎(第9代岡山県眼科医会会長)
- 当時の白内障手術風景(術者:片山太郎)
- 当時の岡山駅(撮影:片山太郎)
現在の片山東眼科医院会長、片山望は6代目に当たります。昭和58年(1983年)には岡山市内曹源寺近くに眼科医院を開設し、歴史ある眼科医院の家系を受け継ぎつつ、今の時代に即した最新の眼科医療を行っております。